Scratchに関してのよくあるご質問
Scratchに関してのよくあるご質問
Q. 必要なものは?
A. スマートトレイン専用のScratchで学習を行う場合は、Google Chromeが使えるパソコン(WindowsまたはMac)を推奨しています。他のブラウザやiPadなどでも利用は可能ですが、よりスムーズに学習するためにパソコンの使用をおすすめします。
Q. Scratchとどうやってつなぐの?
A. 専用サイトにアクセスし、スマートトレインの電源を入れてからBluetooth接続を行います。詳しくはこちらをご確認ください。
Q. 通常のScratchのサイトと何が違うの?
A. スマートトレインを動かすためにカスタマイズされた専用Scratchサイトです。通常のScratchサイトでは動かすことができません。
Q. スマートトレインがScratchに接続されません。
A. スマートトレインの電源が入っているか、Bluetoothが有効か、対応ブラウザ(Chrome推奨)を使用しているかをご確認ください。接続に失敗した場合は、ブラウザを再読み込みすると改善することがあります。
Q. ブラウザはどれを使えばいいの?
A. Google Chrome(最新版)を推奨しています。他のブラウザでは正しく動作しないことがあります。
Q. インストールは必要ですか?
A. いいえ、インストールは不要です。専用のScratchサイトにアクセスするだけで利用できます。
Q. Bluetoothの設定はどこでするの?
A. パソコンやタブレットの「設定」からBluetoothをONにしてください。特別なペアリング設定は不要で、接続はブラウザ側で自動的に行われます。
Q. 接続できているか確認するには?
A. Scratch画面に「接続済み」と表示されます。実際に、コマンドブロックを押して確認することもできます。
Q. 何台接続できるの?
A. 最大4台接続することができます。Scratchの左下の拡張キットを選択し、台数分に応じた数字「intelino smart train2」などをご選択ください。通常の1台の学習では、「intelino smart train1」をご選択ください。
Q. 複数台接続した個体を見分ける方法はある?
A. 2台以上つなぐと、Scratchのそれぞれ名前の横に「英数字の番号」が表示されます。これは1台ずつ違う番号で、変わることはありません。最初に何桁かメモして、その番号を紙に書いて本体に貼っておくと、個体がかわかりやすくなります。
Q. 接続した後、どうやって使っていけばいいの?
A. ご家庭でも、「遊び方」や「学び方」の資料を活用しながら、自由に学習を進めることができます。これらの資料を通じて基本的な使い方を身につけ、自分の力でプログラムを組み、ステップアップしていくことができます。
Q. 何度やっても繋がりません。どうすればいいですか?
A. 説明書通りにセットアップすれば、ほとんどのパソコンで正常に動作します。ただし、古いパソコンやBluetooth機能が搭載されていないパソコンでは接続できないことがあります。その場合は、外付けのBluetoothアダプターを使用するか、Bluetooth対応のパソコンをご用意ください。
Q. iPadのScratchアプリが一部英語になっています。
A. アプリ版では日本語の完全対応がされていないため、学習にはパソコン(WindowsまたはMac)でGoogle Chromeを使うことを推奨しています。ただし、表示される英語は小学5年生程度でも理解できる内容ですので、内容を補いながら進めていただければ問題ありません。
「ブロックの翻訳」:この内容は、学習サイトの下部にも掲載しています。
【プログラムの作り方・操作】
Q. Scratchではどんなことができますか?
A. スマートトレインのスピードや進行方向、ライトや音のON/OFF、連結の切り離しなどを自由にプログラムで操作できます。スナップではできない、細かい制御や条件分岐も可能です。
Q. 通常のScratchのように、動画やアニメーションのようなこともできますか?
A. はい、できます。Scratchの画面右上にあるステージで、キャラクターの動きなどを使ったアニメーションの再現が可能です。スマートトレインの動きと連動させて、画面上にも動きを表現することができます。ただし、現時点では公式のサンプルはありません。もし自分で作成したものがあれば、ぜひ共有していただけるとうれしいです。
Q. 通常のScratchのように、動画とか複雑なこともできる?
A. スマートトレインのスピードや進行方向、ライトや音のON/OFF、連結の切り離しなどを自由にプログラムで操作できます。スナップではできない、細かい制御や条件分岐も可能です。
Q. スナップとScratchを同時に使えますか?
A. はい、使えます。専用のScratchには、スナップ機能のON/OFFを切り替えるブロックがあり、必要に応じて併用できます。
Q. スマートトレインを前に動かすにはどうすればいいの?
A. 「○○cm/秒で前進する」などのブロックを使います。「学び方」の学習を通じて、最低限の使い方がわかるようになります。
Q. 音やライトはScratchから操作できますか?
A. はい、できます。スマートトレインのライトの色を自由に変えたり、パソコンから好きな音を鳴らしたりするブロックが用意されています。例えば、自分で録音した発車メロディーなどを取り込んで、好きなタイミングで鳴らすこともできます。
Q. スピードの上限と下限は?
A. スマートトレインは、Scratch上で10〜100cm/秒の間で動かすことができます。ただし、安定した動作のために、学習では20〜70cm/秒の範囲での使用を推奨しています。
【命令の実行タイミング・反応】
Q. 命令を出してもすぐに動きません。どうして?
A. Scratchからスマートトレインへ命令が届くまでに、わずかなタイムラグが生じることがあります。また、Bluetoothの接続状況や命令が重なっている場合も、反応が遅れる原因となります。
Q.何秒待っても、何回試しても動きません。
A. スマートトレインの電源が入っていない、またはBluetooth接続が切れている可能性があります。以下のいずれかをお試しください。
・パソコンとスマートトレインの接続状況をもう一度確認する。
・スマートトレインの電源を一度切って、再度試す。
・ブラウザを再読み込みする。
それでも動かない場合は、別のパソコンやブラウザで試してみてください。
現在、多くのパソコンで Google Chrome を使用した接続は正常に動作することを確認しています。
Q. Scratchで止まる命令を出したのに、スマートトレインが動き続けるのはなぜ?
A. 直前の命令の影響が残っていたり、「止まる」命令が正しく実行されていない可能性があります。確実に停止させたい場合は、ブロックの順番や条件を見直してみてください。
Q. プログラム通りに動きません。
A. プログラム自体は正常に動作することを確認しています。一見正しく見えても、ブロックの構成に問題があると、意図しない動作になることがあります。動きがおかしいと感じたときは、一つずつブロックを見直しながら学習を進めましょう。
Q. 繰り返すプログラムを作っても、繰り返されません。
A. プログラム自体は正常に動作しますが、繰り返しブロックの使い方や、条件の設定に誤りがあると正しく動作しません。まずはブロックの順番や、囲み方が正しくなっているかを確認してみてください。
【拡張機能】
Q. スマートトレイン以外のブロックも使えますか?
A. はい、Scratch標準のブロックも使えます。たとえば、音やアニメーションを組み合わせることで、より複雑なプログラムが作れます。
Q. 他のセンサーやデバイスと連携できますか?
A. 公式では、スマートトレイン以外の外部センサーとの接続はサポートしていません。
Q. スマートトレイン専用のブロックが見つかりません。
A. Scratchの拡張機能(画面左下)から「intelino smart train 1」を選んで追加してください。追加後にスマートトレイン専用のブロックが使えるようになります。接続する台数に応じて、1〜4の拡張機能を選択してください。
【学習・トラブル対応】
Q. どのように学習を進めればよいですか?
A. まずは、基本のブロックの使い方を学習サイトなどで確認し、簡単な動きから真似して組んでみるのがおすすめです。スナップからScratchに移行した場合は、命令の順番や仕組みを意識しながら取り組みましょう。学習サイトはこちら
たとえば、Scratchで「駅の動き」を再現したい場合は、次のようなステップで学習を進められます。
①目的を決める
例:新宿駅〜大久保駅の動きを再現したい
②必要な要素を書き出す
例:メロディ、走行時間、加速・減速、アナウンス、分岐の動きなど
③流れを組み立てる
例:メロディ → 発車(スピードUP)→ 分岐 → 走行中に放送 → 減速 → 停止
④素材を集めてプログラムに組み込む
例:効果音やライトの色などをScratchに取り込み、ブロックとして並べる
⑤テスト&修正
例:動かしてみて、思った通りに動くか確認。必要に応じてブロックを修正する
⑥応用・アレンジする
例:ドアの開閉動作を追加したり、発車タイミングをランダムにして遊びの幅を広げる
このように、「やってみたいこと」から逆算してプログラムを組んでいくと、楽しく自然に力が身につきます。
Q. プログラムがうまく動かず、何を直せばいいかわかりません。
A. まずはすべてのブロックを見直して、順番や条件、つながりに問題がないか確認してみましょう。似た動きをするサンプルと比べると、間違いに気づきやすくなります。悩むことも学習の一部ですので、焦らず取り組んでください。それでも解決しない場合は、公式ラインでサポートを受けることもできます。
公式LINEを友だち追加するには、LINEアプリ内で「マトレイン」と検索してください。
Q. 自分で調べながら学習できますか?
A. はい、公式ホームページに使い方ガイドやよくある質問を掲載しています。
【エラーとその対処法】
Q. 接続中に「失敗しました」と表示されます。
A. スマートトレインの電源が入っていないか、Bluetooth接続が切れている可能性があります。電源を入れ直し、ブラウザを再読み込みしてみてください。
Q. 接続ボタンが反応しません。
A. Google Chrome以外のブラウザを使用している場合、正しく動作しないことがあります。パソコンでGoogle Chromeをご利用ください。
Q. Scratchが途中で固まってしまいました。
A. 一度タブを閉じてから再アクセスすると改善されることがあります。処理が重くなりすぎた場合や、複数の接続を行っている場合に起こることがあります。
Q. 再アクセスしたら作ったプログラムが消えていました。
A. ブラウザ上での操作は自動保存ではないため、複雑なプログラムを作成する際は、定期的に保存することをおすすめします。
【応用的な使い方・発展学習】
Q. 複数台のスマートトレインを同時に動かすことはできますか?
A. はい、最大4台まで同時に接続し、それぞれ個別の命令を出すことが可能です。各車両を識別するには接続時のMACアドレスで区別してください。
Q. スクリーン上でも動きがわかるようにしたいです。
A. Scratchのスプライトとスマートトレインの動きと連動させることで、画面でもアニメーションとして表現することが可能です。
Q. ランダム性を入れたいのですが?
A. 「変数」と「条件」のブロックを組み合わせることで、ランダムな発車や音声再生などの演出が可能です。
Q. プログラミング学習以外にも繋げることはできますか?
A. はい、スマートトレインはアイデア次第でさまざまな遊び方・学び方に活用できます。
以下のように、各教科と組み合わせた学習にも活用できます。
社会科:駅名や地理を再現
→架空の路線図をつくり、「地名・路線を覚えるゲーム」として活用。
国語:物語を再現・演出
→スマートトレインの動きに合わせて、出発進行の物語をロジカルに朗読。
音楽:効果音・BGMの演出
→通過や停止時にメロディを鳴らす演出。Scratchを使えば簡単な作曲も可能。
算数:距離やスピードの計算(一例はこちら)
→「〇cmで何秒かかる?」「スピードを変えるとどう変わる?」を計算。
図工:ジオラマ制作・装飾
→駅や背景などを工作し、世界観を演出。
英語:運行ガイド
→運行の流れを英語で紹介。例:「This train is departing soon.」
理科:センサーや磁力の仕組み
→スナップの反応を観察し、「なぜそう動くのか?」を考察。
情報:関数やデータ処理(一例はこちら)
→動きをスプレッドシートに記録して、関数やデータ処理を学ぶ。
プチゲーム:止められるかなゲーム(一例はこちら)
→指定位置で止める、人生ゲーム風にマス目を進めるなど。
発表・プレゼン
→学んだことをスマートトレインの動きと連動させて発表するプレゼン教材に。
【保護者・先生向けの補足】
Q. 子どもがうまく操作できるか心配です。
A. 低学年のお子さまでも、スナップでの学習から始めれば無理なく取り組めます。Scratchに進むころには、「もっと自分でやりたい」という意欲が自然と育っています。
Q. 自由研究に使えますか?
A. はい、自由研究にもぴったりです。電車の動きの再現や、放送演出、駅の仕組みなどをテーマに設定すれば、観察・再現・考察のプロセスを含む立派な研究になります。
Q. 家庭でどのように学習を見守ればよいですか?
A. 「こうしたい」→「どうやって?」という思考の流れを大切に見守ってください。すぐに答えを教えるのではなく、子どもが自分で気づけるように声かけをしてあげるのが効果的です。
Q. 学校教材として使えますか?
A. はい、すでに海外の学校や科学館でも教育目的で使われています。国内でも授業や探究活動への導入が可能です。導入をご希望の場合は、こちらからご相談ください。
Q. Scratchでもプログラミング力はつきますか?
A. はい、つきます。Scratchは子ども向けに設計されたビジュアル型のプログラミング環境ですが、実際のプログラミングに必要な「考え方」や「論理的思考」をしっかりと学ぶことができます。特に、順番通りに命令を出す、繰り返す、条件によって動きを変える、などの基本的な構造は、他のプログラミング言語と共通です。
Q. 具体的にどんな力が身につくのですか?
A. 以下のような力が身につきます。
順序立てて考える力(順次処理)
→ 何から始めて、どの順番で命令を出すかを自分で設計する力。
繰り返しの理解(ループ)
→「ずっと」「〇回繰り返す」などの仕組みを使って、効率よく命令を出す力。
条件分岐の理解(if文)
→ たとえば「赤いスナップを通ったら曲がる」のように、状況によって動きを変える力。
問題解決力
→ 思ったとおりに動かないときに、どこを直せばいいか自分で考える力。
創造力と表現力
→ プログラムを使って自分だけの動きや演出を作る中で、アイデアを形にする力。